基点設定の使い方

一時Oスナップ メニュー内の「基点設定」を使う例

一時Oスナップ メニュー内の「基点設定」を使うと補助線の作図を少なくすることができます。
たとえば、下の図のように通り芯からの距離が決まった位置に機器などを配置したい場合、「基点設定」を使えば補助線の作図は必要ありません。

完成した状態

補助線を作図する場合の手順と「基点設定」を使った場合の手順を比べてみましょう。どちらも先に機器のデータは作図してあるものとします。

補助線を作図する場合

まず、通り芯 X(垂直)を右に700の距離でオフセットし、通り芯 Y(水平)を上に500の距離でオフセットし、補助線とします。
作図済みの機器データを左下の頂点が補助線の交点にくるように移動します。
最後に補助線を削除します。

ここで使ったコマンドは「オフセット」(2回)「移動」「削除」の3つ(4つ)です。

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「基点設定」を使う場合

移動コマンドを使って作図した機器を移動させます。

移動コマンドを実行し、目的点をとる場面になったら、Shiftキーを押しながら右クリックをして一時Oスナップを表示させます。
一時Oスナップメニューの中から「基点設定」を選択し、基点として通り芯 X Y の交点を選択します。
点として選択した位置から、目的の位置までの距離を相対座標を使って入力します。(@700,500)

ここで使ったコマンドは「移動」のみです。(「基点設定」を割り込みコマンドと考えると2つ)

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あとがき

補助線は基準線などをオフセットして作図することが多いと思いますが、作図したら必ず削除することになります。補助線の画層を設定し、印刷をしないようにするという方法もありますが、やはり何らかの方法で画層を変更しなくてはなりません。(マクロやプログラムで自動的に行うにせよ、画層オプションを使うにせよ)
補助線の消し忘れというミスは結構多いものです。ミスにつながる要素はできるだけ少なくすることもスピーディ且つ正確に作図するためには必要なことだと思います。
だからといって補助線の作図を全て否定するものではありません。補助線として線分や構築線などを作図した方が早くて便利な場合も、もちろんあります。それにその方がずっと早いという方も当然いらっしゃると思います。

どのような作業でも早く、正確にできるに越したことはないと思います。早く、正確に作業を進める方法のひとつは、使い慣れた道具をたくさん持つことではないかと思います。
今回説明した「基点設定」は“最低限必要”といわれるような機能ではありませんが、状況に応じて選択して使うことができると便利なものであることは間違いありません。
初心者と熟練者の違いのひとつは、こういった「知らなくても何とかなるけれど知っているとたまに活用」とい機能についての知識の量ではないかと、私は思っています。

「基点設定」の場合、苦手な人はとても嫌いな、相対座標を入力しなくてはなりません。私もXとYの順番を考えたりマイナスを考えたりするのが面倒で、実はあまり使っていません・・・。同じ一時Oスナップ メニューの中の「トラッキング」の方が私は好みの機能です。
次回はその「トラッキング」を説明したいと思います。ただし、対象はAutoCAD LTの2004までのバージョンです。

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LemonCADスクールでは既定のコースの他に、1時間以上30分単位で好きな時間だけ授業を受られるコースもあります。独学で勉強された方や周囲にAutoCADに詳しい人がいない方のサポートとして、AutoCADの機能を自分の業務に活かす方法がよくわからないという場合の相談場所として、ご好評いただいております。

費用は講習時間1時間あたり5,250円(税込)のみです。テキストなどを使用する場合には教材費を頂きますが、多少の資料(テキストのコピーなど数枚のもの)などは受講料に含みます。入会金などはいただいておりません。
詳しくは、AutoCADフリーコース をご覧ください。

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このコーナーについて

このコーナーは、最近AutoCADを使い始めた方向けに 『ちょっとしたことなんだけど知っていると結構便利で、だけどなかなか最初から知っている人は少ないかも』 というポイントをご説明しようというものです。

LemonCADスクールの「短期集中講座AutoCAD基礎コース」を受講された方を主な対象として考えています。授業中にも説明しているのだけど忘れられてしまっていそうなこと、はじめからたくさん説明しすぎると混乱してしまいそうなのであえて説明しなかったこと、授業中や修了後の電話サポートで多い質問などが中心となります。
他のサイトやテキストなどでも紹介されていることばかりだと思いますが、独学で勉強中の方の参考にもなれば嬉しいです。

当面はAutoCADでもAutoCAD LTでも共通の操作で、少し前のバージョン(2000くらい)から変更されていないものを取り上げて行きます。