- ホーム
- 化学物質まめ知識
居住空間に存在するシックハウス症候群(または化学物質過敏症)の原因となる
化学物質は、壁紙や接着剤などから放散されるホルムアルデヒド、
塗料などから放散されるトルエン、キシレンなどが代表です。
その他にバラジクロロベンゼン(防臭剤、防虫剤)、スチレン(耐熱材)などが
ありますが、農薬や食品添加物など、衣食住すべてにわたって
実に様々な化学物質が存在し、その数は10万を超えると言われます。
私たちは膨大な数の化学物質に囲まれた生活をしており、
技術革新の中で、新たに製造される化学物質の種類、生産量は、
更に増加の一途を辿っている状況です。
既に使用されてきた物質(既存化学物質)については、
問題が起きていないとの理由から、きちんとした安全性評価を行わず、
使用を認可している事態が続いていました。
住宅・学校・オフィスなどにおいて、新築やリフォーム直後の室内空気汚染に
よって引き起こされる病気です。
新築やリフォーム直後の家に入ると鼻をつくような特有の臭気がありますが、
建材や材木関連品には、多量の揮発性化学物質が使用されており、
防腐剤や接着剤の成分となっているホルムアルデヒドやトルエンなどが
その基になっています。
通常、それら揮発性化学物質の室内濃度が、厚生労働省の指針値を超える値
(もしくはその前後付近)で、目や喉のいたみ、頭痛、めまい、吐き気などの
症状が発生します。問題となる住宅などから離れると症状が軽快、消失しますが、
微量でも極めて有害な成分が含まれている場合があります。
また、揮発性化学物質は建材や材木関連品だけではなく、
家電品や家具を構成する樹脂素材などにも含まれます。
シックハウス症候群とは逆に、厚生労働省が定める室内濃度指数値の1/10〜1/20など、
通常の人なら適応できるようなきわめて微量の化学物質にも反応する症状です。
一般的に、かなり多量の化学物質に接触した後、あるいは微量の化学物質に
長期間接触した後に症状が発生します。
近年になって定義された病気で、症状がガンなどと異なり、臓器・器官に明らかな異常が現れないため、
国内における研究は遅れてきました。
頭痛、耳鳴り、吐き気、やる気が起きない等、100人100様の症状が出るのが特徴で、
居住空間に限らず、あらゆる場所や日用品に対し症状が発生するため、通常の生活に
相当の制限を受けることとなります。
重症になると外出も出来ず、精神障害的な症状、また光、音、電磁波にも過敏反応を
引き起こすなど、極めて深刻な“環境病”です。
日本ではChemical Sensitivityを略してCSと呼ばれます。
シックハウス症候群にならないために日常生活では以下のようなことを
心掛けてみてください。
- 1.換気/最低、朝夕の換気の入れ替え。窓を閉め切るときは台所、トイレ、
浴室の換気扇をときどき回す。窓を家具などでふさがないようにし、
風の通り道を確保すること。 - 2.清掃/こまめな掃除の実施。
-
3.衣類(洗濯など)/化学洗剤の使用は最小限とし、揮発ガスを吸わないこと。
濯ぎは丁寧に行なう。できるだけ自然の石鹸を使用するのが望ましい。
ドライクリーニング後は1日陰干ししてから着用(新品衣類についても
ホルマリン加工が施してある場合があり、1日陰干ししてから着用するのが望ましい)。 - 4.化粧品/臭いの強烈なものは避ける。髪染めは出来る限り使用しない。
-
5.身の回りに置かないようにするか最小限の使用に留めたほうが良いもの。
・芳香剤類:トイレ消臭剤(農薬に近い成分)、芳香剤など。
・虫剤類:蚊取り線香など。 - 6.飲食物/ファーストフード、きつい色のついたもの、賞味期限の長い飲食物は避ける。
- 7.室内家具/合板家具は出来る限り避ける。
換気策により、室内のホルムアルデヒド濃度は急速に低下しますが、 窓を閉め切るとまた上昇を始めます。
大阪府が実施した調査結果では窓を5分間開放すると、ホルムアルデヒド濃度は、
8時間以上閉め切りの状態に比べ、50%以上減少し、指針値以下になる部屋が多くなりました。
(以下グラフ参照)。しかし、再び窓を閉め切った60分後には、ほとんど換気前の濃度にもどっています。
ホルムアルデヒドの濃度を低減するためには、
こまめな換気を心掛ける必要があります。





